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里見八犬伝・西遊記

きのうで松の内も終わり。お鏡さんはまだおいてありますが、お正月の飾りとかもしまい、ほぼ終結。
小学生のころ、小学館だったかな、子供向けの「里見八犬伝」を読みました。今でもあの安っぽい装丁と粗末な紙の色をおぼえています。子供向けに表現は薄めてあったはずですが、忠とか孝、義理、妖怪変化の類、おどろおどろしい極彩色の世界でした。
あのころは読むものがあまり無く、同じ本を繰りかえし、くりかえし読んでいたことも、印象を強めるのに大きかったことでしょう。
今年のお正月2日、3日と二夜連続、テレビで「里見八犬伝」をやるというのでおおいに期待して見ました。予想されたことではあったけれど、ちょっとがっかり。薄くなっているのです。あのおどろおどろしい、やぼったい、不条理のお味が。現代人に納得しやすいように変えすぎでは。もとのお話はやたら無辜の女がひどい目にうあうのね。それが抜いてありました。
滝沢くんが犬塚信乃もちょっとね。もっときれいな子じゃないと。年齢取り過ぎてるかもしれないけど、やっぱり竹之内でしょう。ここは。
それから、犬坂毛野、あれは女の子にさせてはダメですよ。女装すると女にしか見えない美しい男の子なんですから。
武田鉄矢の色好みの家老はばっちりでした。あの人、ああいう役もできるのね。里見八犬伝・西遊記_d0053578_1963941.jpg
菅野美穂の玉梓もはまってました。原作ではあんなに活躍しませんけど。それに玉梓って狸じゃなかったかしら・・・美穂さんはタヌキにはちょっと・・・
小沢征悦の道節も良かったでーす。あのやぼったくて一直線のところがハマリ~ でも原作はもそっとワルのとこ無かったかしら?? 記憶違いでしょうか? 船虫ちゃんも、あんな可憐キャラでなかったような・・・悪いだけの女だったように思います。

それから西遊記。 こちらの本はやはり小学生の時名古屋の伯母からもらいました。たぶんいとこたちが読み終わったのでしょう。邱永漢作、たぶん藤城清治と思います、の切り絵で装丁されていました。こどもには不思議な世界でした。まんがとかで知っているのと全然違うのです。
いつのまにか手元には無くなってしまいましたが4巻くらいあったと思います。母と同じく伯母も本を読まない人であったに違いありません。子どもの読む本ではありませんでしたね。中身を知っていたならわたしのところへはけっして来なかったでしょう。来ていてもすぐ処分されたことでしょう。「愛・・」「恋・・・」とか、母が認定した文字のはいったタイトルの本はすべて捨てられたことがありますから。
ジョークやお色気。当時はわからないところがいっぱいありました。何年も後、記憶の隅に残っていた一節がなにかの折に蘇り、意味がわかるということも何度かあったのです。あの本はどこへ行ったかなぁ~ もう一度読み返してみたい本です。
出版は中央公論社でした。あのころ「婦人公論」という雑誌がありました。今もありますが、中身がかなり違います。中央公論の女性むけ版だと思って買い求め、びっくりしました。かなり過激であったように記憶しています。西遊記といい、婦人公論といい、中央公論社はそっち系なのかなと子供心に思っていました。
数日前から毎日新聞で平岩弓枝で西遊記の連載が始まりました。だいたいの筋は記憶の底の邱永漢著と同じです。「ああ、そうだった。こうだった。」とうなづきながら読んでいます。違うところは、毒気、おふざけ、エロスのにおいがない・・と言ったところでしょうか。
今日は、テレビで今度は西遊記をやるらしいです。孫悟空が香取慎吾、玄奘三蔵が深津絵里。
また三蔵法師は女優です。夏目雅子の三蔵、つるつる頭が鮮明に記憶に残っています。ここはいかにもそれらしいきれいな男優をあててほしいものです。

by mamineko110 | 2006-01-09 12:50 | 夕食メニュー